今、信じて欲しいか信じて欲しくないか、それだけ言って?【カルテット第9話】
カルテット9話、見ました。
以下ネタバレ含みます。
真紀の最後の嘘が明らかになった第9話。
本当は巻真紀ではなく、早乙女真紀でもなく、山本あきこ、という女性であったことがここにきて明らかになりました。
今回の冒頭で繰り広げられた家森節は、全く見事なものでした。
本当の名前で呼んで
ニモはカクレクマノミ、ホッチキスはステープラー、バンドエイドは絆創膏、ドラえもんは猫型ロボットなどなど…よくこんなにも商品名で呼ばれている物を見つけたなあと感心してしまいました。
何の事情も知らないのに、名前を偽ってきた真紀の前でこの話題で盛り上がるとは、皮肉なものです。
そして、この9話の名場面はなんと言っても後半部分、別荘の居間ですずめが真紀へ語りかける場面からその後エンディングに至る流れ全てだと思います。
人に知られたくない、言いたくない過去があり、かつてそれを受け入れてくれた真紀が、今目の前で自分の過去に苦しめられている。
状況が反転した中で、真紀を救うことができたのは、すずめただ一人だけに間違いありません。
その役割をきちんと果たし、カルテット全体で真紀を受け入れていることを確認したあの場面。
今、信じて欲しいか、信じて欲しくないか、それだけ言って?
過去なんてどうでもいい、誰であろうと関係ない。だって家族だから。
同じシャンプーで頭を洗って、同じご飯を食べて、同じ家で暮らす。
元は他人だったとしても、一緒に生活を続けてる今、四人はもう家族だから。
だから、家族として、信じて欲しいか、信じて欲しくないか、それだけ言って。
信じて欲しい!
たくさんの思いが詰まった質問と、その答えだったと思います。
家族のことを信じるのに、何の躊躇いも無いし、家族に信じて欲しいと願うことに、何の後ろめたさも無い。
血が繋がっていなくとも、きっとこういう存在のことを家族と呼ぶのだと思います。
そして、真紀がノクターンの楽屋を出て行った後、泣きながら崩れるように座り込んだすずめを優しく慰める男性陣。
蚊帳の外に出されていることが多い彼らですが、すずめと真紀の間に、自分たちが知らない絆があることをしっかりと気づいているのでしょう。
それでいて何も言わず、何も聞かずに今まで過ごし、すずめが泣いてしまった時には二人で慰めるという優しさ溢れた場面に、ついウルっと来てしまいました。
カルテットドーナツホールは、真紀がいなくなったことにより本当に穴が空いてしまったようでした。
これからどうなってしまうのか、最後まで見逃せません。
また、今回は過去が話題になっていることもあってか、視聴者には懐かしい場面がいくつか出てきました。
別府のDVDを放り投げる真紀。
ウルトラソウルパンツ。
四人並んで歯磨き。
これまでの話が思い出され、それと同時に確実に終わりに近づいていることを感じます。
感想が遅くなってしまい、もういよいよ今夜が最終回ですね!
最後までみぞみぞしながら楽しみたいと思います。
それでは、また。